ごあいさつ


 


「安心して暮らせるあたたかい社会をつくりたい」それは、1990年に富山のコミュニケート誌「まいけ」を発刊したときからの私のテーマでした。1999年に富山市議会議員として働かせてもらうようになってからは、先進地などの視察や全国的な勉強会などにも参加して学び、微力ながらも安心して暮らせるより良い社会をつくるためのいろいろな政策を提案してきました。
世の中は急速に少子高齢、核家族化が進み、家族だけで支えあうことはもはや困難になり、また、地域との人間関係も希薄になってきています。
富山型デイサービスは、赤ちゃんからお年寄りまで、障害のある人もそうでない人も共に支えあう居場所であり、地域の人たちとの交流も大切にしており、「安心して暮らせるあたたかい社会」の拠点に最適です。雑誌まいけで、富山型デイサービスの創設者「このゆびとーまれ」を紹介させてもらって以来、富山型デイサービスの事業所が増えることを願い、議員としても行政の理解を訴えてきました。私の友人たちも富山型デイサービスの事業所を次々と開業していますが、小学校区にひとつという理想にはまだまだ遠い現状でした。
そこで、議員の任期終了(2009年)後は、自分自身も富山型デイサービスの事業所を立ち上げようと決意しました。議員として学び、提言してきた福祉・環境・食・雇用・地域経済・子育てなどの様々なことを皆様といっしょに実現していきたいと思い、2010年3月にデイサービス「なごなるの家」を開業しました。
「なごなる」とは、富山弁から付けました。「なごーなる=横になって休む=心も体もラクになる、和む」という意味です。ちなみに会社名の「まいけ」も富山弁です。「遊ばんまいけ」というふうに動詞の後ろに付けます。「いっしょに~しましょう」という意味になります。
開業してすぐに、日中のみ利用できるデイサービスだけでは、在宅介護が難しい場合も多く、ご利用者様も慣れない場所でのお泊りは不安ということなどに気付かされました。そこで、敷地の空きスペースに4室とリビング等を増築し、2013年2月からショートステイも開業しました。
まだまだ不十分ではありますが、安心して楽しく過ごせる優しくあたたかい居場所として皆様に喜んでいただけるよう、日々精進してまいります。よろしくお願いいたします。
(2015年4月1日)

なごなるの家開設者 志麻愛子

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